楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【12】花梨（カリン）さんのケース
花梨（カリン）さんは、真面目で責任感が強く、人への気配りもできる人です。人が見ていないところでも手を抜いたりしません。しかし、いい加減な人を見るとどうしても許せなくなるのです。普段はそれを表に出しませんが、心の中でずっとイライラしています。しかし今度だけは我慢の限界がきたようで、自分自身を見失いかけています。

 

１．いい加減な人が許せなくていつもイライラする人の特徴

いい加減な人が許せなくていつもイライラする人は、とても真面目で頑張り屋さんです。ミスをしないように、人に迷惑をかけないように、言われたことはちゃんと期限内できるようになど、常に気を配っています。
とにかくまわりから変な人だと思われないように、常識人としての行動を心がけています。
また正義感も強く、たとえ冗談だったとしても、人の失敗や欠点をからかうことは、「人としてどうか」と思ってしまうタイプで、怒りがわいてきます。

 

２．いい加減な人が許せなくていつもイライラする原因

親のしつけが厳しいかったり、親自身が他者の目を気にする人だと、子供は親の価値観が当たり前という感覚で育っていきます。
そして大人になると常に理想とする完璧な人間像を持つようになっています。
そのため、「～しなければならない」「～してはいけない」など、ねばならない思考や禁止令がいつも頭の中で発動されており、自分の行動の規範となっています。
自分は嫌々ながらも親から押しつけられたケースもあれば、親に評価してもらいたくて率先して「いい子」になるケースもあります。
どちらのケースでも、自分の感情や欲求を無意識に抑圧しているのです。
そのため自分の感情や欲求を自由に出している人が許せなくなります。

 

３．いい加減な人が許せなくていつもイライラする問題点

いい加減な人が許せなくていつもイライラする人は、正しいことをしているはずなのに、なぜかどんどん自分の立場が悪くなることがあります。
自分は正しいことや当たり前のことをしているだけなのに、他者は正当に評価してくれず、理不尽さにイライラを募らせます。
そのようなことが続くと、人生に対して報われないという気持ちになり、自暴自棄になってしまうことがあります。
また他者との距離感が一定以上縮まらないことも多くなります。
なぜなら、自分はコミュニケーションを取っているつもりでも、予定や出来事に対する報告、連絡が多く、自分の気持ちを話したり、悩みを相談することはほとんどないからです。
このタイプの人は、自分のことは自分で解決するという信念を持っているので、ひとりで抱え込んでしまいがちです。
そして完璧主義なところがあり、適当とか手を抜くということができません。どうすれば適当なのか、どこをどう手を抜けばいいのかわからないのです。
だから人が見ていないところでも全力でやり通します。常に１２０％を出し続けていないと不安になったりするのです。
そうなると、自分の心や身体の声を聴くことができません。
突然ポキッと折れて何もできなくなってしまったり、人が変わったようにパニックを起こしたりすることがあります。

 

４．いい加減な人が許せなくていつもイライラする自分を変える方法

①他者に自分の価値観を押しつけていることに気づく。
いい加減な人にイライラするのは、他者も自分と同じように行動するべきだと思っています。
つまり、自分と同じように我慢すべきということを他者に押しつけていることになります。
なぜなら、自分だけが我慢したり、我慢していないいい加減な人が評価されるなんて、自分が報われないし、そんなことはあってはならないことだと思っているからです。
親が子供に向ける価値観の押しつけと、どこか同じことを他者にしていませんか。

②いい加減な人が許せないくせにうらやましい本音。
いい加減な人が許せなくていつもイライラする人は、幼少期から自分の気持ちや感情を感じないようにしていました。
どこか自分の気持ちや感情を出すことに罪悪感を覚えるのです。
だから、まず自分の本当の気持ちや感情を確認し、受け入れていきましょう。
自分の気持ちや感情それ自体が良いか悪いか、他者に伝えるか伝えないかは別として、自分の今感じている気持ちに気づくことが大切です。
たとえば、いつも「～すべきだ」と思っていることも、「でも本当は～したい」という気持ちです。

③甘えることの罪悪感を手放す。
いい加減な人が許せなくていつもイライラする人は、自分のことはなんでも自分でやってきました。
悩んだり問題があっても、なんとか一人で解決してきたのです。
だから甘えるということに対して、罪悪感や拒絶感が出てきます。
甘えるということは、他者に迷惑をかけることだけだと思っています。
しかし他者を信頼するという意味の甘えもあり、信頼しあう親密な関係を築く上で大切なものなのです。
常に律していないとダメな人間になると厳しい目を向けているのは、自分を信じてあげられていないからかもしれません。
いつも厳しい親がいないと自分はダメになってしまうと思い込んでいませんか？
そろそろもう自分の力を信じてあげましょう。
自分のことを信じることができれば、イライラも減り、他者への見方も変わってきます。
そして頭の中にいる厳しい親をいったん追い出して、自分らしい価値観を創り上げていきましょう。


 

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