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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【7】菖蒲（アヤメ）さんのケース
菖蒲（アヤメ）さんは里帰り出産のため長女を連れて実家に帰ってから、どんどん母への怒りが抑えられなくなってしまいました。


 

１．誰かに認められないと自信が持てない人の特徴

このタイプの人は自分の行動や言動に自信がなく、他者から褒められたり、認めてもらえて初めて自分はこれでいいんだ、ここにいていいんだと安心感が抱けます。
とても承認欲求が強い人で、他者からの承認を得ようと努力し頑張ります。
また他者はそんな姿を、向上心があり頑張り屋さんで自分に自信を持っていると見ていることがあります。
しかし、本人は常に人の目を気にしていて不安がいっぱいです。
人から認められたら自信を持てますが、そうでなければ途端に自信を失うという不安定さを抱えています。
人に認めてもらえなかったらどうしようという不安が常にあり、掻き立てられるように人の期待に応えようとします。
ところが、他者から自分の思うような承認が得られないと、自分の存在価値を失ってしまいます。
そして自分自身を否定するとともに、他者に対して怒りを持ってしまいます。

 

２．誰かに認められないと自信が持てなくなる原因

幼少期に親から条件付きで肯定されることが多いと、誰かに認めてもらえないと自信が持てなくなります。
たとえば、
テストで１００点を取ったとき。
親の希望する学校に入れたとき。
親の手伝いや弟、妹の面倒を見たとき。
親の気に入る洋服を着たとき。
親の愚痴を聞いたとき。
そのような条件のときだけ褒められると、そうでない自分はダメな人間なんだと思ってしまいます。
また、放任されて構ってもらえなかったり、何をやっても否定され続けると、過剰に他者からの承認を求めてしまいます。

 

３．誰かに認められないと自信が持てないことの問題点

そのような幼少期を過ごして大人になると、誰かの役に立たなければ、認められなければ、注目を浴びなければと思ってしまいます。
そしてそうでなければ、自分はここにいていいんだ、存在していいんだと思えないのです。
しかし実は、それは他者から求められたことではなく、自分自身で条件を作りだし、自分の評価基準を高く設定しています。
たとえば、「営業成績がトップでなければ」とか、「家事や育児を完璧にこなさなければ」という風にです。
この基準というのは、あくまで自分が勝手に決めたものであり、実際には他者から求められているものではありません。
常に高いハードルを持ち続け、それをクリアしなければと必死になっています。
しかし自分の思うような承認を他者から得られることは少なく、こんな自分はダメな人間だと落ち込んだり、なぜ自分を理解してくれないんだという怒りで感情のコントロールを失ってしまいます。

 

４．誰かに認められないと自信が持てない自分を変える方法

誰かに認められないと自信が持てない人は自分のことがわからない、知らないので、他者の目に映った自分で自分を確認しています。
常に生きづらさを感じ、人の目を気にしない自分になりたいと思っているのですが、いきなり嫌われる勇気をもちましょうとか、ありのままの自分を受け入れようと言われても、どうすればいいのかわからなくなります。

①承認欲求を失くそうとしてはいけない。
そもそも他者から承認を得たいという気持ち、人の目や世間体が気になるということは誰にでもあります。
なのに、そういうものはダメなこといけないものと思い込んで失さなければならないと思っているので、他者への承認欲求や人の目や世間体を気にする自分を常に否定し続けてしまうのです。

②「こんな自分」をどれだけ知っていますか？
自分がわからない、知らないから自分を信じられない。つまり自信が持てないのです。
幼少期に親からこういう風に育てられたので、「こんな自分」になったと、いつまでも親のせいにしてひねくれていても生きづらさは解消されません。
「こんな自分」ってどんな自分ですか？
誰かに認められないと自信が持てない自分。
人の目や世間体を気にする自分。
承認欲求が強い自分。
ずっとかまってもらいたいと思っている自分。
そんな自分が嫌いでダメな人間だと思っている自分。
…
嫌なところばかり出てくるのではないでしょうか。

常に他者に意識が向いていたので、自分について知っているようで本当はわかっていないのです。
もし幼い頃、親の目を気にしなくてよかったなら、本当は何がしたかったのでしょう？
人から何かを頼まれたとき、あなたの心の中（本音）はなんとつぶやいたでしょう？
あなたがこれだけは絶対譲れないというものはなんでしょう？

③自分という感覚を取り戻しながら、承認欲求を満たす。
自分という感覚は、自分の考えや気持ちをはっきりと掴んでいるということです。
いいなと思えるところも、嫌だなと思うところも、そのすべてが自分なのです。
今までは嫌な面だけを取り出して、あたかもそれが自分であると間違った自己認識をしていました。
幼少期に親の期待に応え続けながらも、親からの愛情を受け取り満たされた感覚にはなれず、ずっと漠然とした寂しさを抱えていました。
でもそんな自分を悪者にしてはいけません。
承認欲求は失くすのではなく、満たされなければ、どんどん強くなっていきます。
だから、他者ではなく自分の目に映った自分を認めてあげる練習をしていきましょう。
まずは、当たり前に出来ていることを認めてあげたいですね。

菖蒲（アヤメ）さんは今まで感じなかったことにしていた怒りと寂しさにとうとう向き合う時期がやってきたようです。

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