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誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

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初めてだからちょっと不安だと言う方にもおすすめです。

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こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

コロナ禍の中、みなさんそれぞれ頑張っていると思います。
このような状況の中において、心がどんどん落ち込み心の病を引き起こす人と、そうなりそうだけどなんとかそこまでいかないように食い止められる人に分かれてきます。

明るく振る舞っている人でも、まったく不安がないと言う人はいません。
ネガティブな思考に傾くことがあるのは普通なんですね。

でも食い止められる人とそうでない人と分かれるのはどうしてでしょうか。

ネガティブな思考というのは、次から次に沸いてきて、ちょっとやそっとで止められるものではありません。
止めたいのに止められない、本当に辛いですよね。

このネガティブ思考、ずっとずっと考え続けているように思われがちですが、実際はそうではありません。

身体もそうですが、心、つまり感情とか気持ちもある一定の波がどんな人にもあります。
たとえずっとネガティブな考えが続いていたとしても、それに振り回される気持ちの度合いは常に一定ではないのです。

負の連鎖を止められない人の特徴として、より気持ちを落ち込ませたり、苛立たせたり、無力感や絶望感に苛まれたりするきっかけを上手につかむ傾向があります。

そのきっかけのひとつとして、「批判癖」があります。

この「批判癖」が顔を出すのは、何も自分と相手との直接的なものだけではありません。
もっと巧妙な手口を使ってきます。

あなたがテレビやＳＮＳの投稿を見ているところに、そっと罠を仕掛けてきます。

ニュースやワイドショーを見ていて何か強く突き動かされたように、自分の中で「批判」をしていることがありませんか？

例えば、有名人の不倫とか、政治家の不正とか、子供への虐待事件とか。

でも、これらの批判は誰の心の中にあります。
「批判癖」の巧妙なところは、これが負の連鎖の入り口にしているところです。

人が批判をするときというのは、自分の中の価値観とか常識とかと照らし合わせます。
それを逸脱していることから始まるんですね。

「そんなことはダメだろう、許されるものではない」という清く正しい「正義感」がそこにはあります。

次に、
「こんなことがまかり通る世の中なのか」という社会への「不安感」が出てきます。

そして「批判癖」が一番引き出したいのが、
「そんなことがあってはいけない、許してはいけない、まっとうに裁かれなければならない、悪いやつには制裁を加えなければいけない」
というものです。

これは、そのように自分の意識にのぼる人もいれば、潜在意識の中で、「悪いやつは裁かれて吊し上げられて引きずり下ろされるべきだ」という無意識による思いがあります。

なぜ「批判癖」がこの気持ちを引き出したいのでしょうか。

もともと人は危機的な状況とか不安からは、生存の目的からもいち早くそこから逃げ出すことを考えます。

しかし、この「批判癖」は逃げ出すことをさせず、ずっとそこに居続けさせるように仕向けているんです。
そして人から力を奪い、生きづらくしていきます。

この「批判癖」の巧妙な手口というのは、それを続ければ続けるほど、苦しく辛い不快な気持ちと同じくらい、快を人にもたらすんです。

特に、相手が自分とは直接関係のない人物であればあるほど、簡単に快が手に入ります。

批判するということは、自分が相手より上だという強い「優越感」。
そこから、自分は正しい、だから何をやっても（言っても）許されるという「万能感」。

そして、自分の発言にプラスの反応をしてくれたり、自分の考えと同じ人たちの反応を見ることによる「承認」。
それらのつながりが広がる「連帯感」。

この快は、ある種のストレス解消になっています。
この快とは、いわば快感です。お酒やギャンブル、セックス、買い物、薬物…全部同じ、嗜癖（アディクション）です。

「批判癖」も嗜癖（アディクション）、依存と同じなんですね。

実はこの批判する心の裏側には、自分と身近な人との問題を他者に転移しています。

愛情を与えられなかった幼少期、愛する人に裏切られた過去、自分を踏み台にしてのし上がったやつ、生まれたときから違う境遇など、自分ではどうすることもできない問題は、多かれ少なかれ誰にでもあることだと思います。

人はそれを自分の課題として、乗り越えなければならないのですが、辛いとき、自信が持てないとき、ついつい目を背けてしまいます。

そんなときに、この「批判癖」が出ることで、悪いことをしたやつが制裁を加えられ、不幸になっていく様を見ると、自分が本当に制裁を加えたい相手が裁かれているように感じ、ものすごい快感を覚えます。

人って一度味わった大きな快感は、脳が覚えてしまい、なかなか忘れられません。
だから止めたいけど止められないという現象がおきてきます。
必要に駆られたように、次々とネットニュースを追いかけたり、ＳＮＳの投稿を見たりしてしまいます。

しかし、この快感の大きさは、今現在の自分の惨めさ、力のなさ、やるせなさ、屈辱感、悲しみも同時に大きくしています。
批判することに駆られてしまい、日常の平穏な心を取り戻せないのはこのためです。

負の連鎖を止めるためには、まずこの負の入り口であるきっかけを遮断しないといけません。

そのためには、自分のウィークポイントはどこなのかを知っておくことです。
そこを解決しなければいけないというわけではなく、ここが自分は弱いところだと知っておくことです。

「批判癖」は必ずこのウィークポイントを攻めてきます。

だから、テレビとかＳＮＳとかネットニュースとかを見ていたとき、心がザワザワしてきたら、
もしかして、「批判癖」が罠を仕掛けに来ているのではと疑ってください。

自分を知り、相手を知ることで、ネガティブ思考を最小限にすることができます。

流される情報をコントロールすることは出来ませんが、その情報から距離を置くことは自分でできることです。

今は特にストレスフルな状況が続いていますが、自分自身の環境を整えていってくださいね。



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