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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【8】杏（アンズ）さんのケース
杏（アンズ）さんは恋人である彼が自分から離れていくのではないかと不安になり、どんどん確認行動がエスカレートしていきます。そんな自分自身もどうしてなのかわからず混乱してしまいました。


 

１．見捨てられ不安から恋愛依存になる人の特徴

見捨てられ不安が強い人は、自分のことより相手を優先する特徴があります。
相手が何を望んでいるか、何をしたら喜ぶかを考え、相手に配慮することが自動的に頭の中で行われます。
そして、常に相手の評価や機嫌にアンテナを張り巡らせているため、少しでも自分が思った反応でなければ、自分が悪いことをしてしまったのではないかと自分を責めてしまいます。
相手の態度や言葉に対して過敏なため、人一倍傷ついているにも関わらず、相手が離れていくことに耐えられず、試し行動にでたり、言いなりになったりしてしまいます。
自分というものがいまいち実感できないため、誰かがいないと生きていけないという依存的な思考に陥ってしまいます。

 

２．見捨てられ不安から恋愛依存になる原因

幼少期に親から「受け入れられている」「見守ってくれている」「大事にされている」という安心感を与えられず、いつか見捨てられるのではという不安や恐怖を持ったまま大人になると、他者に対しても見捨てられ不安が生じてきます。
親の死別や離婚など直接的なものだけでなく、ごく普通の家庭環境のように見える中でも、自分がいつも犠牲にならざるを得ない役割を担っていたり、過度の思い込みからどんどん意思疎通ができなくなった場合もあります。
見捨てられ不安が強い人は、幼少期は親に求めてきたものを、大人になると他者からの承認という、形を変えて安心感を求めていきます。
そして恋人のように、より自分に近い存在の人が、無意識で幼少期の親と重なってしまい、次第に無償の愛を渇望し始め、幼い頃に感じた不安や寂しさから安心感を取り戻そうとします。
しかし実際は恋人は理想の親ではなく他人であるため、いつ見捨てられるかわからない不安は死の恐怖のように感じることもあります。

 

３．見捨てられ不安から恋愛依存になる問題点

いつも相手が何を考えているか、機嫌はいいか、相手は自分をどう見ているのかを先読みしたり深読みして、ずっと不安な状態に置かれています。
その不安を解消するため、相手の行動を把握しようとしたり、自分への気持ちを何かで確かめようとします。
根本には、自分と相手との境界線が引かれておらず、自分と相手とが同一化、一体化することを望んでいるため、相手は徐々に息苦しさと恐怖心が芽生えてきます。
その結果、そういう相手の態度や言動に敏感に反応し、不安がさらに増大していき関係が破たんに向かってしまいます。
また相手も見捨てられ不安が強い場合は、共依存となってしまいます。
見捨てられ不安が強く、依存的傾向が強いと、相手と一体化することでしか安心して生きることができず、自分が生きていくには、常に誰かを求め続けてしまうため恋愛依存になるのです。

 

４．見捨てられ不安から恋愛依存になる自分を変える方法

①現実の自分を受け入れる。
現実の、親から安心感を与えられなかったという自分をそのまま受け入れないといけません。
おそらく多くの人は、そういう状況だったと頭ではわかっていると思います。
しかし感情面では、不安や寂しさ、恨み、嫉妬、自責感をずっと引きずってきています。
心のどこかで、そういう自分は人より恵まれなかったかわいそうな自分という見方をしています。
そういう見方を引きずらないようにするため、いったん認めたくない過去を受け入れ、過去のものとし、過去と今とを切り離しましょう。

②見捨てられ不安や恐怖をそらす癖を直す。
依存を引き起こしているということは、もともと持っていた不安や寂しさなどが、他者から優しくされることで強烈な快の刺激として埋められ、その体験が脳内にインプットされている状態です。
アルコールやギャンブル依存と同様、依存の対象が切れると禁断症状が出てきます。
恋愛依存の人は、不安や寂しさが顔を出すとすぐに相手の問題に意識をすり替えたり、自分を責めたりすることで、本来の不安や寂しさの感情をそらす癖を持っています。
見捨てられるかもしれないという不安や恐怖が出てきたら、その気持ちをそらさず抱え、対峙していくことが必要です。

③子供の頃の夢見た幻想は大人になったら手放す。
過去を過去として受け入れ、今と切り離し、今から新しく生き直すためには、過去の親はもう必要ありません。
ずっと子供の頃から抱いた、「親から大事にされ受け入れられる」という幻想を抱いたままだと、常に自分は守ってもらわないと何もできない人間だと自己価値を低くしてしまいます。
それは、自分が自分を見下し、見限り、見捨てていることになります。
今出てきている見捨てられ不安は過去から連れてきたものであり、今の自分の気持ちではないと言い聞かせましょう。
大人になった今、自分が自分の親となり、「自分を大切にし守っていく」気概を持ってください。
自分は自分を決して見捨ててはいけません。
自分が自分を見捨てなければ、自分という実感が少しずつわかってきて自分を肯定できるようになります。


杏（アンズ）さんは今の自分を否定せず自分自身で受け入れていこうとしています。

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