楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

流産の経験は、天国から一気に地獄へと突き落とされたような辛さがあります。

昨日までは、産まれてからの生活を想像し、お腹をさすりながら赤ちゃんに話しかけ、幸せいっぱいの毎日でした。
それが、本当に一瞬でなくなってしまうんです。

突然出血から始まったり、心音が確認できないと言われたり、病院の先生から最後の言葉を聞いたときは、なにが自分に起こったのかすら理解できなかったと思います。

妊娠初期は母体と関係がないと言われても、だからといって事実が変わるわけでもありません。
原因はあなたにないと言われても、だれを責めることもできません。

調子に乗って仕事をしすぎてしまったのが原因だったのだろうか。
もっと安静にしておくべきだったのだろうか。
妊娠に気づかないときに飲んだ薬のせいなのだろうか。
たばこやお酒を飲んでしまったからなのか。
夫とケンカばかりしていたからなのか。

流産を受け入れられないときというのは、とにかく「原因」探しをし始めます。
そうせざるを得ないくらい、混乱したままなのです。

ただ流産したという現実は、自分の身体で否応なしに実感していきます。
どんなにさすっても空っぽのお腹。
つわりで食べられなかったものがなんともなくなる。

どこにいようが、勝手に涙が出てきたことでしょう。

そして「原因」がなんであれ、どんな言葉をかけられたとしても、頭をよぎるのは、
「なんで自分なんだろう。なんで自分の赤ちゃんなんだろう。」
なんですよね。

しかしそんな精神状態の中、無情にもいろんな問題に直面していかなければならなくなります。

仕事先や友達、両親たちに、なんて報告したらいいんだろう。
「おめでとう」と言ってくれた人たちに…

外出先で、幸せそうに赤ちゃんを抱いたお母さんを見ては憎しみが湧いてくる。
友達の妊娠、出産の報告に嫉妬心がこみ上げてくる。
いつ妊娠・出産のニュースを突然目にするかわからなくて、テレビやネットが見れなくなる。

夫にもあたってしまい夫婦の心のバランスが崩れてしまう。
夫だって辛く悲しんでいるのはわかっていても、この辛さはわからないとも思ってしまうんです。

おそらく、毎日悲しくて泣いてばかりの日々だと思います。
ただこの時期は、泣いて泣いて泣き切ったほうがいいのです。

「また次すぐできるよ」という言葉に怒りを覚えたと思います。
次ではなく、この子を産みたかったんだとなんでわからないんだと叫びたくなるでしょう。

流産のショックを乗り越えるためには、まず流産の事実を「受け入れる」ことから始まります。
そのためには、十分悲しむことも必要なのです。

しかしまわりの人に、まだ悲しんでるのかとか早く忘れなさいと言われ、泣くこともできなくなることがあります。

身体の回復のためにゆっくり休むことと同時に、心もゆっくり休ませなければいけません。
そのためには、安心して話ができる場所、泣いてもいい場所が必要なのです。

少しずつ心が落ち着いてくると、きっと赤ちゃんと自分との間になにか深い意味を見いだせると思います。
お腹にいたときの思い出をたくさんたくさん話してもらいたいと思います。
楽しい思い出を共有できるのは親しかいない。
忘れることのできないわが子に、「ごめんね」から「ありがとう」になっていった方がたくさんいらっしゃいます。

カウンセリングでしっかりそのお気持ちをお聴きしていきます。
流産の悲しみを乗り越えて前に向かっていけるよう、一緒に頑張りましょう。


流産・中絶後の心の回復カウンセリング》》


アメブロの方でも、流産・中絶に関する記事を書いています。

https://ameblo.jp/cs-olive/theme-10109301099.html

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