こんにちは。
カウンセリングスペース「オリーブ」の中野好子です。

誰かのために動いたのに、感謝されるどころか距離を置かれてしまう。
「どうしてうまく伝わらないんだろう」と、胸の中に小さな違和感が残る。
そんな経験はありませんか？

その感情には、もしかすると理由があるのかもしれません。

正義感が強く、熱い人の魅力と難しさ

「困っている人を放っておけない」
「間違っていることは見過ごせない」

そんな正義感と熱い心を持つ人は、とても頼もしくて魅力的です。

けれど、現実の人間関係の中では、
その熱さが時に浮いてしまったり、煙たがられてしまうこともあります。

「良かれと思ってやったのに」
「正しいことを言っただけなのに」

そんなふうに感じた経験がある方もいるかもしれません。

“怒りっぽい”と誤解される背景

正義感が強い人は、わざわざ敵を見つけては怒りをぶつけているように見えることがあります。

本当は平和に穏やかに過ごしたいのに、イライラしやすく、冷静でいられない。

そんな自分にモヤモヤしている方もいるのではないでしょうか。

過去の怒りが「正しさ」を守ろうとするとき

実はその怒りの根っこには、過去に経験した悔しさや悲しさが潜んでいることがあります。

・本当は自分が正しかったのに、否定された
・納得できないのに、言い返せなかった
・誰も味方になってくれなかった

たとえば、「弟が先に手を出したのに、お姉ちゃんでしょと叱られた」
「仲裁に入ったのに、両方から嫌な顔をされた」——

そんな子ども時代の経験が、心に怒りとして蓄積されているのです。

「正しさ」に隠れた承認欲求

その怒りが大人になって「正義」という形で現れると、
相手をやりこめたり、正しさを押し通したくなったりします。

けれどその裏には、「私は正しいと認めてほしい」という気持ちがあるかもしれません。

本来の魅力を、まっすぐ伝えるために

正義感や熱さは、本来とても価値ある力です。

でも、それが怒りや承認欲求と結びつくと、関係がうまくいかなくなることも。

冷静さや客観性、そして自他の境界線を持つことは、
あなたの熱さをより良いかたちで活かすために必要なスキルです。

思考の癖に気づいて、自分らしく

「正しいことをしているはずなのに、なぜか人とうまくいかない」

そう感じることがあるなら、自分の思考や感情の癖に目を向けてみましょう。

カウンセリングでは、その背景を一緒に紐解きながら、
本来のあなたがもっと伝わる関わり方をサポートしています。



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負の感情が最高の味方になる秘訣

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第２回「不安が自分の枠を広げる」
第３回「虚しさは許しへの入り口」
第４回「罪悪感から信頼を学ぶ」
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