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誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

自分にとって、大切な人との別れは本当に辛くて受け入れがたいものです。
別れって喪失体験になるんですが、失うものへの未練とか執着とかが余計に自分を苦しめます。

失うものと聞くと、おそらく多くの人は自分にとって大切な相手を想像します。

恋人との別れ、夫婦として歩んできたパートナーとの別れ、表には出られない別の場所で過ごした相手との別れ。
いろんな相手との別れがあるでしょう。

自分への気持ちが途切れた故の別れや、守るべきものを優先したための別れ、外圧で引き離された別れ。
１００組いれば、１００通りの別れ方があると思います。

自分の気持ちが取り残されたまま、相手が去っていくことは、心の拠り所を失い、苦しみの渦の中に放り込まれてしまいます。

しかし、相手を失うだけが別れの苦しみではないのです。
人が大切な人との別れで苦しむのは、実はもう一つの別れがあるからです。

それは大切な人と一緒に過ごした自分自身との別れになります。

深く愛されたあの頃の自分、守られ愛おしい存在だと示してくれていたあの頃の自分。
その自分がもう戻って来ないんだという辛さが人を苦しめます。

悲しみの中から出られなくなるときもあるでしょう。
あの頃を取り戻そうと必死にすがろうとするときもあるでしょう。
現実に耐えきれず、他の誰かにあの頃を再現してもらおうとするかもしれません。

でもそんなことを繰り返しても、自分の心が救われないのは薄々わかっているんですよね。

人生の中で必ず何度も別れがやってきます。
別れは辛く悲しいことではありますが、別れがあなたの存在を消すことはありません。

自分に何が足りなかったのか、自分が何をしてしまったからなのかといつまでも自分自身が原因であるかのように考えないで下さい。

人との出会いは、不完全なある瞬間の自分と不完全なある瞬間の相手との出会いです。

その出会いがどういうものだったかは、すぐにはわからないと思います。

ただ、その出会いから自分にとっての意味を見出すためには、あの頃の自分自身との決別も必要なのです。

決別と言ってしまうと、なんとなく忘れ去るみたいに感じるかもしれませんが、そうではなくて、いったん区切りをつけるという感じです。

はい、ここでいったん終わり。

そうすることで、過去のあの人や過去のあの人と過ごしたあなたを思い出という過去のフォルダーに入れられます。

何もなくならなりません。
愛された自分やあの人を愛した自分は確かに存在したのですから。

別れは、あなたが劣っているからでも負けたからでもありません。

人は別れを経験すると、自信をなくし迷い苦しみます。
でも、辛いことにすぐに意味づけしたりポジティブに考え直さなくてもいいんです。

いつかは必ず区切りがつけられる日がやってきます。

悲しみを感じるのは普通のことなのでそのままにしてもいいのです。
ただ自分や人を責めることは後悔や怒り、嫉妬や僻みを永遠に生み出し続け、悲しみが癒えるのを妨げることになります。

そのようこととも決別して下さい。

いつかは必ず区切りがつけられる日がやってきます。
それを信じて、傷ついた自分をジャッジせず大切に今を過ごしてください。


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