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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

パートナーや恋人、上司、友達、おそらくあらゆる人間関係の中で、「思いやりのある人」を求めます。
自分勝手で自己ちゅうな人ばかりがまわりにいるなんて想像しただけでもストレスフルになりますよね。

 

思いやりがある人ってどんな人？

思いやりがある人ってどういう人を言うのかというと、一般的には相手の立場や気持ちを理解しようとする心を持っている人です。
相手の立場や気持ちを理解し、自分だったらそのときどうしてほしいかを考えて行動したり、気遣ったりする人というイメージですよね。

でも中には思いやりがある人と一見似ている人がいますが、その意図が全然違う人もいます。

その人は、相手の立場や気持ちを理解するために、常に相手の顔色を見ています。
どういう行動を自分が取ったら、相手に喜ばれるかを考えます。
だから、常に自分より相手を優先し尊重します。
相手の評価が自分の評価になるので、自分以外のすべての人に嫌われないように細心の注意を払うのです。

これは相手に対する思いやりではなく、自分を守るための行動です。

では本当に思いやりのある人はどんな人かというと、等身大の自分を知っている人です。
自分のできる事とできない事がちゃんとわかった上で、相手のことを考えます。
好かれたいからやっているのではなく、自分の中の優しさから自然と出てくる行動です。

思いやりって言葉は簡単ですが、実に微妙なバランスが必要なものです。
相手のことを思って取った言動が、おせっかいになってしまうこともあるし、相手のことを思って、敢えて見守っていることが、冷たい人と捉えられたりします。

 

察してもらうことへの依存で失うもの

また、そもそも相手の立場や気持ちを理解するということは、「察する」ことです。
この「察する」というものも、おおいにクセモノかもしれません。

人が他人の気持ちを察するとき、つまり想像するときって、基本自分自身のこれまでの経験とかがベースになります。
こういう場合は自分だったらどういう気持ちになるだろうかって考えて察するんですよね。
自分はこうだけど、相手はこういう性格だから、たぶんこうだろうかとも考えたりします。

どこまでいっても、自分の経験や見聞きしたことをもとに想像しているわけです。

そこにはどうしても、ズレが発生します。
たとえば、自分の問題のように思って考えて親身にアドバイスしてほしいと思っている人と、自分のことは自分で決めたいからそっと見守っていてほしい人とでは、どういうものが思いやりかがそもそも違ってくるわけです。

ドンピシャと察する能力のある人って、なかなかいないかもしれませんね。

しかし、人は他者から自分の気持ちを察してもらえると、ものすごくうれしく満たされた気持ちになります。
自分のことを真剣に気にかけてもらえるというものは、大事にされている感覚だったり、信頼されている感覚につながっていくからです。

だから、「思いやりのある人」を求めてしまうのだと思います。
ただ、ここにはとても大きな落とし穴があるんです。

「察してもらう」ことを求めすぎると、あろうことか、自分の気持ちを言葉にする能力が落ちていきます。
相手の言葉の心地よさだけで判断してしまうからなんですね。

そのうち、遊び人とか不倫大好き男に引っかかる確率が大きくなりますからご注意ください。
彼らは、優しい言葉を駆使し共感を示す能力はバツグンですから。

自分が本当に何を考え、どんな気持ちでいるのかをちゃんと掴んでおかなければ、それを伝えるということもできなくなります。

他者に依存せず、自分が自分を大切にしていかなければ、真の自立になりません。
他者から察してもらうことばかりを求めていては、結局、自分を失くし、いつも人に振り回される人生になってしまいます。

「思いやり」って、一方通行なものではなく、双方向の思いあう関係性から出てくるものだと思います。
だからどっちが先にとか、こっちばっかりとか狭く囚われずに、循環していくイメージが大切なんです。

人を思いやる気持ちというのは、自分の成長と共に付随してくる能力なので、いろいろ変化していくものだと感じています。
まずは自分自身を思いやる気持ちを育んでいってください。

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