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誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

加齢による老化というと、すぐに身体のことをイメージしますが、心も加齢による老化現象のようなものが見られます。

日本昔話に出てくるような、おじいさんやおばあさんのイメージって、
「なあ、ばあさんや」「なんですか、じいさんや」みたいな会話を想像しますよね。

そこからのイメージって、
のんびりとした、
穏やかな、
温和な、
ゆっくりとした、
微笑ましい、
ほっこりした、
というものがあります。

しかし現実はというと、どうも年を取るほど人はせっかちになる方が多い気がします。

たとえば人は年を取るにつれ、「人の話を最後まで聞けなくなる」という現象が出てきます。

これは二つのせっかち癖が出てきてるからです。

ひとつは、早く理解したいという癖です。

相手が話し始めて一言二言で、早々に「この人の話はこういうことだ」と決めつけてしまいます。

そして、その決めつけた内容にあわせて、都合よくどんどん解釈していきます。

自分にとって、「わからない」という時間を耐えるという部分の衰えです。

もうひとつは、早く自分の話がしたいという癖です。

相手の話を自分の中で早々に決めつけ結論を出しているので、今度は自分の番と言わんばかりに、相手の話を遮って自分の話をし始めます。

この部分の衰えとは、他者や知らないこと、新しいことに興味がなくなるということです。

極端な言い方をすれば、自分以外のことはどうでもいいという意識になってしまいます。



こういう現象って、４０代くらいからでも出てきます。

自分の経験値が上がったからとか、成長したからとか、立場があがっからと誤解しているかもしれません。

心の老化というのは、イメージとして固まってしまう感じです。
弾力性が失われ、カチカチになっています。

そしてこの硬さが、自分の強さだとか自信だと思ってしまっています。

そして、弾力性のあるゴムまりのような、なんでも吸収するスポンジのような人を、軸がぶれてるとか弱い人間と見下したりするんです。

若い人がいろんなことに迷い、自信を失い、やじろべえのように右や左にぶれたりするのは、やっぱりそれだけのエネルギーを持ち合わせているからだと思います。

でも年を重ねるごとに、また経験が増えるごとに、無駄なエネルギーを使わないですむように省エネでいこうとします。

だから無駄に動かなかったり、言い訳をしたり、諦めたりすることが増えていくのです。



身体は加齢に伴い、どんどん老化していきますが、実は脳は加齢とともに維持・強化される部分もあります。

流動性知能といって、暗記力や処理スピードなどはどうしても衰えていきますが、結晶性知能は、経験によるところが大きく、言語力やコミュニケーション力、洞察力などがあり、ここは年を取るごとに維持・強化されます。

ただこの脳の老化を左右するのは、心の老化が大きなウェイトを占めてきます。

心が老化して硬くなってしまったら、脳もどんどん老化していきます。

しかし、心を柔らかくすること、つまり好奇心とか興味とか感動することなどから、心や脳を若返らせることが可能になります。

だから気づいたときには、もう遅いということがないのが、「心」のいいところなのかもしれません。

いつでもその気になれば、どんどん心を若返らせれます。

心のエネルギーというのは、実は若い頃からほとんど減少してないのだけれど、年を取るごとに減っていると錯覚しているだけなのかもしれません。

今少しだけ、自分の「心」を見直してみませんか？




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