楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

 

子供にキレたあと落ち込むのはなぜか

子供が３歳までとか、小学校に行くまでの母親の関わり方がとても大切だといろんなところで言われていたり、情報がたくさん出ていたりします。

今の時代、小さい子供を持つ母親は、常に溢れんばかりの情報の中に否応なしに浸からされています。
中には不安を煽るようなものもありますが、そうでない情報だとしても、手探り状態で必死に子育てをしていると不安もいっぱい出てくる中、ちょっとした言葉にも過剰に反応してしまい、不安を増幅させてしまいがちです。

特に母親自身の心身の状態が悪いとき、つまり疲れが溜まりきっているときや睡眠不足のとき、きょうだい同時にぐずり始めたとき、ちょっとした嫌な出来事がいくつも重なったとき、生理前のときなどは、普段はスルーできることでも引っかかってしまいます。

そういうときって、ちょっとしたものが引き金になり怒りが爆発して、自分でも止められないほどどんどん怒りまくってしまいます。
その矛先は、夫であったり、子供だったりするのですが、怒りの大きさと引き金になった出来事の大きさがかけ離れすぎていて、あとで相当落ち込んでしまいます。

「子供の前で、あんなに当たり散らして、暴言吐くなんて。子供が見ていたのに。」
「いつもだったら笑って済ませてたはずなのに。いくらなんでもあの子にあんなに怒鳴らなくても。」
「心のどこかで、あの子が泣き叫んで謝るまでやってやると思ってる。これって虐待かも。」

怒りの爆発を大きくしている要因の中に、小さい頃の母親の関わり方でその子の人格、引いては人生が決まってしまうと、どこかで思い込み、ずっと不安を抱えている状態なのではないかと思います。

母親がこんなに頭ごなしに怒ったりしてたら、そのうち親の顔色を見る子供になりはしないか。
母親を怖れて、無条件に信頼されていることがわからなくて安心感が持てない子供になってしまわないか。
この時期、子育てに失敗すると、取り返しのつかないことになってしまうという不安。

ものすごい責任と強迫観念が出てきても不思議ではありません。
しかも父親との関わり方も、母親がセッティングしなければと思い込んでいるふしもあります。
すべては、〇〇な子にならないように、母親のあり方も、家族のあり方も、夫婦のあり方も、自分の責任のようにひとり抱え込んでしまいます。

そういうときに、不登校の子供の報道や、いろんな事件の犯人の生い立ちなどを見ると、とても恐ろしくなります。
この子が突然、不登校になったらどうしよう。
この子が思春期に、手の付けられないほど荒れてしまったらどうしよう。
あのように育てた母親って言われるんだろうか。

一気にもう十数年後の子供の姿を想像してしまうんです。
そして、そうならないようにするためには、今母親がどんな関わり方をしたらいいかを探り出します。
しかし、理想の関わり方をずっとできるなんてことは不可能で、できない自分を責めて落ち込んでいきます。

 

不安に乗っ取られないためには

よく考えてみてください。
突然、自分の子供が中高生になるわけではありません。
仮に１０年後に思春期を迎えるにしても、今から３６５０日後であり、今目の前にいるその子と一緒に３６５０日、朝起きてご飯食べて、夜まで同じような毎日を繰り返していった先の子供の姿です。

だから今が大事なんじゃない、今なんとか頑張らないとと、未来がこうなってしまってはと怖れる、逆算の子育てではなく、今、目の前の子供と真剣に向き合う子育てをしてほしいと思います。

真剣に向き合うとは、理想の関わり方を頑張るのではありません。
怒ったり、キレたりする日もあるでしょう。母親だって生身の人間です。
怒りすぎて、あ～悪かったなって思ってしまうこともあります。
それをずっと考えていても、やったことは帳消しになりません。
未来は子供とともに作っていくのだから、今、目の前にいる子供とさあ仕切り直しだと思ってください。

小さな子供を抱えている母親のストレスって、本当に知らず知らずの間に溜まってしまいます。
自分の時間なんかほとんどない。効率よくいくために考えた一日の段取り通りには、まずいかない。
季節ごとにいろんな種類の風邪や病気が襲ってくる。

そうなんです。自分の思い通りの一日が過ごせた日というのは、本当に奇跡の一日であり、なんなら記念日に認定してもいいくらいです。
そんな毎日を送っていて、ましてや代わり手のない母親をやっています。
子供が小さいときは、それなりに負担も大きく、頑張れって心の中で叫ぶしかないのですが、ずっと同じしんどい３６５０日では決してありません。

１００点満点の母親である必要はありません。
完璧な母親に育てられると、子供が大人になったとき、完璧でないといけないように感じ、いつまでも母親を越えられない自分にどこか自信が持てなくなります。
反面教師の部分もあって、そこに子供がぶつけてくるくらいの子供にも吐き出すところを作ってあげるのもいいと思っています。

人と人が関わると、多かれ少なかれストレスは発生します。
ぶつかることも、ストレスで死んでしまわないための生き延びる智慧なのかもしれません。

あなたはあなたの母親が作った完成品ではありません。
あなたの子供も、あなたが作る「人間」ではないのです。
一緒に時を刻む時期が子育ての時期です。

 

※株式会社リロクラブが提供する福利厚生倶楽部で、当カウンセリングルームもご利用いただけるようになりました。
お勤めされている職場で、福利厚生倶楽部にご加入されていたらご利用できます。

---

にほんブログ村


うつ病ランキング