楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【３】茜（アカネ）さんのケース
茜（アカネ）さんは、仕事でのミスを上司に怒られてからずっと、またミスをするのではないかと上司やまわりの人の顔色が気になって仕事に集中できなくなってしまいました。

 

１．失敗が怖くて焦ってしまう人の特徴

このタイプの人は、人に迷惑をかけてはいけないという信念の持ち主です。
また、争いごとや人との競争、自分が目立つことが苦手です。
しかし、自分が率先してまわりの雰囲気を穏やかにしていくというより、なるべく自分が人の足を引っ張らないように気をつけなければと思っています。
そして、いざ自分が失敗してしまうと、途端に頭が真っ白になりどうしたらいいのかわからなくなります。
この場を何とか取り繕わなければと、気ばかりが焦ってしまい、すべてが空回りになってしまうのです。
その後ひどく落ち込んで自分の行動に自信をなくしてしまい、常に緊張状態と焦燥感が続いています。

 

２．失敗が怖くて焦ってしまう原因

もともと繊細な気質の人が多く、また幼少期の頃は人の言うことを何の疑いもなく信じてしまうので、親や大人から見た自分の姿がそのまま自分だと思い込んでしまいます。
「人の役に立つように」「人に迷惑をかけてはいけない」「自分のことは自分でしなさい」「人に甘えず強くなれ」など言われて育つと、その裏のメッセージを自己像にしてしまいます。
つまり、「今、自分は人の役に立っていない」「今、自分は人に迷惑をかけるかもしれない」「今、自分のことは自分でできていない」「今、自分は甘えていて弱い」という自分を作り上げてしまうのです。
そして、自分はまだ人より出来ていないダメな人間なんだと、自己肯定感を低くしてしまいます。

 

３．失敗が怖い→焦る→また失敗するの悪循環の問題点

失敗が怖いし、失敗するとすべてが終わってしまうと思っているので、失敗してはいけないと自分に強くプレッシャーをかけてしまっています。
すると日常のほとんどの場面で、人の顔色を伺い、平常心でいられなくなっているのです。
また、人の自分への評価も疑心暗鬼になり、素直に受け取ることができません。
言葉の裏を深読みし、人の心の中をネガティブに読み取ることを繰り返してしまいます。
その根底には、自分は人よりも出来ていないダメな自分なんだという自己肯定感の低さにあります。
みんなと同じように出来るようになりたいと頭では考えていますが、無意識に自分の出来ていないところや失敗したことばかりに意識が集中し、自己肯定感を常に低い状態にし続けてしまっています。

 

４．失敗が怖い→焦る→また失敗するの悪循環を変える方法

失敗したとき、「またやってしまった」「なんんでこんなことになるんだ」「どう思われるだろう」「早く何とかしなければ」という言葉が頭の中をグルグル回っていませんか？
この状態というのは、失敗した自分と失敗した自分をまわりの人がどう思っているかにだけ意識が向いています。
つまり、過去の出来事と自分への他者の評価だけから抜け出せていません。
そうなると、「何をミスしてしまったのか」ではなく、「何でミスしてしまったのか」に意識が留まってしまいます。
過去の自分にずっと意識を向けるのではなく、これからしなければならない次の行動に意識を向けましょう。

①失敗したときは、いったん出来事と評価を分ける。
過去に起こした出来事で、人はずっと自分を評価していると思い込んでいませんか？
人の評価は、過去の出来事＋今のあなたの行動で成り立っています。
茜（アカネ）さんも単純なミスをした自分がこれから先ずっと評価されると思っていますが、実際はその後どういう行動をしたかによって変わってきます。
過去は変えられないので、今すべきことに集中することが重要です。

②あなたの読心術はもはや神のレベルなのか。
人の顔色を伺い、心の中で何を思っているのかをいつも考えていますが、そもそも、人にそのようなことが１００％完璧に出来るわけがありません。
そして、誰もあなたの心の中を完璧に読み取ることもできないのです。
だから、私たちは心の中で何を感じ、何を思ってもいいという自由が保たれています。
あなたは神ではありません。自分にも他者にも心の自由はあります。

③失敗したことに落ち込んでも、失敗した自分を否定してはいけない。
失敗したとき、「あ～またやっちゃった」と落ち込むことは誰にでもあります。
失敗した出来事に対して落ち込むことはあっても、「だから私はダメなんだ」にまで考えをこじつけてしまうのは、今まで付けてきた心のクセなのです。
失敗して落ち込んでいる自分に対して、さらに追い込んで奈落の底に突き落とすことは止めましょう。
落ち込んでいるのだから、優しく労わってこれからを応援してあげたいですね。

茜（アカネ）さんも、自分らしい言葉で自分を応援できるようになりました。

 

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