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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【１】藍（アイ）さんのケース

藍（アイ）さんは友達の結婚話で、自分でもわけがわからないくらい心がザワザワしていました。
実は藍（アイ）さんは、人の期待に応えすぎるあまりに、どんどん自分を見失ってしまうタイプだったんです。

 

１．人の期待に応えるすぎる人の特徴

このタイプの人は、自分はいったいどんな人間なのかが、いまいちピンとこなくて、どことなく自分に自信が持てない感覚が常にあります。
だから人の目に映った自分が、本来の自分であると思っています。
つまり他者の自分に対する評価が、自分の存在価値を決定していることになるのです。
このタイプの人は、自分がみんなの中心でいたいと特に思っていませんが、でもできればみんなからいい人と思われたいと思っています。
自分のことを悪く思っている人が一人でもいれば、その時点で即、自分の存在価値を失い自信を無くしてしまいます。
人の評価が気になって、いつも人の顔色を見ては内心ビクビクしているのです。
反対に、人から期待されれば、それだけで自分の存在価値がぐ～んと上がってきます。
だから自分のことなんて後回しにして、なんとしても人の期待に応えよう、応えなければ、人の役に立ちたいという思いに駆られてしまいます。

 

２．人の期待に応えすぎてしまう原因

人の期待に応えすぎてしまう原因には、

・幼少期に両親や祖父母など、大人の顔色を見て過ごさなければならない環境で育つ
・条件付きでしか褒められてこなかった
・高圧的な両親の元で育つ
・もともと繊細な気質で、人が言い争ったり、嫌な顏をされるのがとても苦手

などがあります。
自分の言動が他者にどう評価されているかを常に気にしなければならなかったのです。
しかもこれは、自分で考えて行っている行動というよりは、無意識に条件反射のようになってしまっています。
なので、自分が人の期待に応えてようとしていること自体にも気づいていないことが多いのです。

 

３．人の期待に応えすぎる問題点

他者の評価が自分のすべての評価になるので、このタイプの人は過剰なほど人の期待に敏感になります。
人の期待に応えることで、相手から褒められたり、認められたりすると、それが自信となってニセの自己肯定感が上がります。
そうなると、より褒められたい、認められたい、信頼されたいという思いがどんどん強くなり、ますます期待に応えようと頑張るのです。
しかし、そういう一見ポジティブな感情の裏側で、もし期待に応えられなかったらどうしよう、何か機嫌を損ねてしまってもう期待されなくなったらどうしようという恐怖心も増え続けるのです。

例えば、藍（アイ）さんは友達から、
「アイっていつもニコニコして人の悪口なんか絶対言わないタイプだよね」って言われていました。
だから藍（アイ）さんは、どんなときでもニコニコして人のことを悪く思ったりしない人が自分なんだと思っています。
だから、自分の友達に対するネガティブな感情を受け入れられず抑圧していたんですね。

期待に応え続けるのは、とても大変なのですが、もっと問題になることがあります。
それは頑張って相手の期待に応えたとしても、自分が相手に対して期待した反応がちゃんと返ってこないことです。
期待に応えることで、褒められる、認められる、信頼されたると思っていたのに、そうならなかったときはかなり傷ついてしまいます。
また、期待に応えたと思ったら、どんどん次の期待を押しつけてこられると、終わりのない拷問のようなものになっていきます。
だから期待に応えれば応えるほど、報われない気持ちが増していき、どんどん自分を見失ってしまうのです。

さらに問題なのは、それが頭ではわかっていても、幼少期からついた条件反射で無意識に期待に応えようと頑張ってしまうのです。
人の期待に応えすぎる人は、他者の思い描いているであろう自分を演じているにすぎません。
だから、自分はいったい誰のために何のために頑張っているのかわからなくなってしまうのです。

 

４．人の期待に応えすぎる自分を変える方法

では、まず他者があなたに期待するしくみについて見ていきましょう。
あなたが相手からの期待を知るには、直接言葉で伝えられたり、相手の表情や態度で察っしたりしたときです。

藍（アイ）さんはお母さんに、
「まあ、友達のなかでアイとA子ちゃんだけが独身だったのに、先越されちゃったの？」
と言われたことや、日ごろの会話の中から、お母さんから早く結婚してほしいという期待を感じ取っています。

これは、いわば表に現れた表面上の期待です。
しかし、この表の期待の下側では必ずその人自身の欲求があるのですね。
「〇〇を満たしてほしいから、あなたに期待するのよ」というわけです。

この欲求は実際たくさんあり複雑なので、簡単に全部を知り得る事なんてできません。
当の本人だって、この欲求に気づいていないことだって多いんです。
だからあなたにできるのは、まあ、せいぜい前後の事柄から想像するくらいでしょう。

藍（アイ）さんのお母さんは、
・近所や親せきの人に気まずい思いをしたくない
・高齢になってまで娘の世話をしたくない
・友達はみんな孫の話で楽しそうだから早く私もそうなりたい
・早く子供のことの心配から解放されたい
などの欲求があるのかもしれません。しかしこれはあくまで想像です。

藍（アイ）さんは結婚することで、お母さんの期待に応えられると思っていますが、お母さんの欲求は結婚したことだけで全部満たされることはないのです。

人の期待に応えすぎる人は、ただただこの表に現れた期待だけを応え続けます。
しかし、他者は自分の欲求が満たされるまで期待することをやめないでしょう。

①あなたは、他者の飽くなき欲求をどこまで満たしたいですか？そこを一度考えてみましょう。

人の期待に応える自由、応えない自由。
人の期待のどこまで応えるか範囲を決める自由。
期待に応えたい「人」を自分で選べる自由。

１００％他者の欲求を満たしてあげても、他者はあなたの人生に責任はもってくれないのです。

でも人の期待に応えないと、自分の存在価値がなくなると怯えていますね。
「自分の存在価値」なんて難しい言葉は必要ありません。

人から褒められたい。人から認められたい。人から信頼されたい。人から感謝されたい。いい人と思われたい。人に好かれたい。人気者でいたい。優秀だと思われたい。人から見捨てられたくない。

それが人の期待に応えようとするあなたの素直な動機であり欲求なんだと思います。

今はその欲求を満たすために、他者から示された期待というものをクリアしたらいいんだと思っています。
これは受け身な考え方で、相手からの指示を待つだけでいいからかなり楽していませんか？

②素直な自分の欲求を満たす方向を変える。

あなたが考える「人から認められ、信頼される人」ってどんな人ですか？
あなたが「優秀だ」と思う人ってどんな人ですか？

あなたが自分で考えるそういう人になるために、これからどうしていったらいいのかを考えて行動に移しましょう。

藍（アイ）さんも、自分の気持ちを素直に受け入れて、人から期待する自分を演じるのをやめることにしました。



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