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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

私たちは生きていく中で、他者といろんなコミュニケーションをしています。
単なる情報交換のようなものもあれば、お互いの親密度を確かめるものもあるでしょう。

対人関係での悩みは、このコミュニケーションによるものも多くあります。
なぜか特定の人だけ、いつも上手くいかない。
なんとかしようとしても、いつも嫌な気持ちで終わってしまう。
そんなこともあるかと思います。
そういうことがずっと続くと、その人との関わり自体にイライラ感が募ります。

なぜそうなるのかを理解するひとつの理論として交流分析のゲーム分析というものがあります。
これは人が無意識にハマってしまう不快なコミュニケーションパターンを分析したものです。

人がコミュニケーションする場合に、表の交流とは別に、その言葉の裏に隠された真の意図の交流も始まっています。
交流分析では裏面交流というものになります。

ゲームでのコミュニケーションを行う前には、必ず役割・立場を決めています。
そしてコミュニケーションを進めていく中で、その役割・立場を変えていくことで、真の意図を満たそうとするのです。

ちょっと例を出してみましょう。

なんでも完璧に出来る姑がいたとします。
しかも、その姑はとても謙虚で自分よりまず人のことを考えて行動するタイプです。

そういう姑を見習おうと頑張る嫁だとします。
しかし、どんなに頑張っても、姑のようにはいきません。

という設定でいきましょうか。

嫁「お義母さん、いつも子供へのお誕生日のプレゼントありがとうございます。パートが忙しくて、すぐにお礼が出来ずすみませんでした。」
姑「そんなのいいのよ。みんなの笑顔が見たかったから送っただけなの。あなたの気持ちも考えることができなくて、気配りが足りなかったわね。本当に悪いお姑さんだわね。これからもっとあなたのことやみんなのことに気を配るから許してね。」
嫁「…いえいえ、お義母さんが悪いわけじゃないんです。私が至らない嫁だから…」（そういうことを言ってほしかったわけではないのに…）

ゲーム分析には３つの役割があります。
三角形に置き換えてみてくださいね。
１つ目は被害者、２つ目は加害者、３つ目は救済者。

この例でいくと、最初は嫁は姑にちょっと悪かったなと言う気持ちで加害者になっています。
そしてそれを受けて姑は被害者の立場になっていますね。

しかし、姑の言葉は自分を卑下し自分の被害者としての立場を強調してきます。
それによって、裏の交流が始まるのです。
つまり、被害者の立場の姑が、裏では嫁を追い込んでいきます。
でもこの裏の交流が無意識でパターン化されたものなので、本人が意図的にはやっていません。

ここで立場・役割が交代するのです。
つまり、姑が加害者となり、加害者であった嫁がその姑（表は被害者）を助けなければならない救済者になります。

しかし嫁自身は、そこまで追い込むつもりもないのにそういう立場に立たされた居心地の悪さと、救済者の役割を強いられることのイライラで終わるというのがゲームなのです。

ゲームには仕掛ける人と、仕掛けられる人がいます。
そしてこのゲームはいろんな種類があるので、ご興味がある方はまた調べてみてくださいね。

これは本当に無意識でのコミュニケーションパターンです。
ただ、この仕掛ける側の人はそれによって自分を守っている場合があります。
あまりいい守り方ではありませんが、その成功体験しかなかったのかもしれません。
そして仕掛ける側も仕掛けられる側も意識できずにいるから、最後に嫌な感情で終わってしまうんです。


これを抜け出すためには、まず、このパターン化されたコミュニケーションがゲームだと気づくことです。
そして、相手が求めている役割にならないことです。

この例の場合だと、救済者にならないってことです。
自分は本当はそこまで思っていなかったのに、なんだか自分がものすごく悪かったように感じて自分を卑下し謝ってしまうことをやめるということです。

最初に出来事に対して謝罪しているわけなのに、最後は自分の人格まで謝罪しています。
出来なかった行動に対する謝罪と、自ら人格を否定するのをコミュニケーションで同格で扱ってはいけません。

特定の人との関係で何か問題があると、相手を変えようとしてしまいがちです。
ただ相手を変えるというのは、現実的に難しいのです。

相手は相手の人間的成長のタイミングがあり、そこは他者ひとりだけではコントロールできません。
だとしたら、まずは自分自身を守ることです。

自分を不快にさせるゲームにまんまと乗らず、ゲームからいち早く抜け出してくださいね。


 

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