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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
そのため読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【32】欄（ラン）さんのケース
欄（ラン）さんは一年前、待望の第一子を流産してしまいました。
辛く悲しみのどん底にいる蘭（ラン）さんを夫も優しくいたわってくれていました。
次第に元気を取り戻したかに見えたのですが、義理の妹の子供の一歳の誕生日に欄（ラン）さんのラインに写真が送られてきました。
その写真を見た瞬間、それまで蓋をしていた様々な感情が一気に噴き出してしまいました。

 

１.流産の辛さから立ち直れない人の特徴

子供が欲しいと願う女性の妊娠は、人生の中で最も幸せを感じます。生まれてくる日を待ちわびながら、お腹の子への愛おしさが日に日に募ります。
ところが予想もしない突然の流産は、その幸せをあっという間に壊してしまいます。
そのショックは計り知れず、今までお腹にいたはずのわが子がいなくなるという喪失感で、怒りや悲しみ、抑うつ感、後悔など様々な感情がでてきます。
しかしそういう自分の感情をいつまでも抱くことがいけないと思ってしまい、感情に蓋をするようになっています。
立ち直らなければ、元気にならなければ、乗り越えなければと思えば思うほど、辛さが増していきます。

 

２．流産の辛さから立ち直れない原因

流産の経験は、辛く悲しいことなのに、いつまでも悲しんでいるとまわりが心配するから立ち直ったふりをすることがあります。
またいつまでも落ち込んでいる自分に対しても、こんな自分ではいけないと自分を責めてしまいます。
元気にならなければという気持ちと、なぜ流産をしてしまったのかと後悔し原因探しをしたい気持ちが交互に出てきて、自分が自分でコントロールできなくなっています。
産んであげれなかったわが子への贖罪の気持ちと、どんなことをしても過去に戻れない現実を受け入れられない気持ち、そして誰にも自分の気持ちを理解してくれない孤独感が心に張り付いてしまっています。

 

３．流産の辛さから立ち直れない問題点

いつまでも悲しみ落ち込んでいると、まわりから早く元気になってほしいという圧力が強くなっていきます。
すると、なぜ自分の辛さがわかってもらえないんだという怒りが出てきて孤独でいっぱいになり、何事もネガティブに捉えてしまいます。
また、いつまでも落ち込んでいる自分が悪いんだと自分を責めてしまうと、流産の原因が自分にあると思い込んだり、どんなことにも悲観的に考えてしまいます。
そして自分より他者を気遣う人は、なんとか元気になろうと感情に蓋をしてしまいます。
自分の悲しみや辛さと向き合わず、蓋をしてしまった状態は、心にずっと地雷を抱えている状態です。
触れないように強がってしまったり、何かの拍子に一気に蓋がとれて感情のコントロールを失い振り回されてしまいます。


 

４.流産の辛さから立ち直れない自分を変える方法

①悲しいときは我慢せず泣く
早く立ち直らなければと思うと、悲しむことや泣くこともいけないことのように感じてきます。
しかし心というものは、右肩上がりの直線のような回復はしません。
元気になったり、悲しんだりを繰り返しながら、現実を受け入れることが出来るのです。
だから、泣きたくなったら我慢せず思いっきり泣きましょう。

②自分や他者を責めない
どんな感情も感じていいのですが、その感情を評価してはいけません。
良い悪いの考えが出てくると、原因探しをしてしまったり、何気ない他者の言葉や行動にも評価的になるので悪く捉えてしまいます。
自分や他者を責める気持ちは、心を暗くし被害者意識を芽生えさせ、人間関係を悪くしてしまいます。
責める気持ちが出てきそうになったら、おいしいものを食べたり、掃除をしたり、人に話を聴いてもらったりして、気持ちのリセットをしていきましょう。

③亡くなったわが子を忘れなくていい
流産という辛いことを早く忘れなさいといわれるかもしれません。また早く忘れたいと思うかもしれません。
しかし忘れようとすればすれほど、強く心に刻まれます。
亡くなったわが子は大切なあなたの子供です。忘れることなどできないでしょう。
その子のことを大切な家族として、いつまでも大事に思い続けることが、悲しみと向き合いつつ自分らしく生きていけることになります。


 

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