楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
そのため読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【31】百合（ユリ）さんのケース
百合（ユリ）さんは、まだ３０代なのですが、お母さんが突然倒れ介護が必要となってしまいました。
お母さんの介護は今はお父さんがやっていますが、今後のことを考えると、どうすればいいのかわからなくなり、急に自分の将来も不安になってしまいました。

 

１.親の突然の介護で将来が不安な人の特徴

親の介護は、親が年をとるに従っていろいろ考えていくのですが、２０代３０代の働き盛りのときに、突然、親の介護が降りかかってくることがあります。
そのときは、親の介護はまだまだ先だと思っている頃なので、心の準備も整っていません。
また、同年代の人たちは介護経験者が少なく相談しにくいなど、ひとりで抱え込んでしまいます。
気持ちばかり焦ってしまい、悲観的なことしか考えられなくなり、短絡的な決断を下してしまうこともあります。

 

２．親の突然の介護で将来が不安になる原因

親の介護はまだまだ先のことだと思っているところに、降って湧いたような現実を受け止められません。
自分自身の介護に関する情報量も乏しく、職場の人にも相談しづらいと思ったり、どこに相談に行っていいかわからないことから、ますます必要な情報が入らないようになってしまいます。
また、親の介護される姿に衝撃を受け、なかなか自分の中で整理がつかなくなっています。
思考がいったん停止した状態から考えだすので、極端なことを考えてしまい、どんどん悲観的になっていくのです。

 

３．親の突然の介護で将来が不安になることの問題点

不安になり悲観的になっていくと、自分だけでなんとかしなければと思ってしまいます。
どんどん視野が狭くなり、また他者に助けを求めることもしなくなるので、まわりからも気づかれにくくなります。
仕事を辞めてしまったり、現実的でない無理な計画を立ててしまうと、うまくいかなくなり、自分自身も被害者意識が強くなって精神的に不安定になってしまいます。

 

４.親の突然の介護で将来が不安になった自分を変える方法

①第三者に話すことでとりあえず落ち着きを取り戻す
突然の出来事に遭遇すると、人は衝撃を受けパニック状態になります。
動揺した状態で物事を考えようとするので、考えているつもりでも頭の中が整理されていきません。
また家族間では冷静さを失いやすくなるので注意が必要です。
動揺しているときは、第三者に話を聞いてもらうと心理的に落ち着いてきます。
まず落ち着きを取り戻すことが大切です。

②いろんな人の助けを借りる
親の介護だけでなく、介護していきながらの自分の人生も真剣に考えなければなりません。
自分の人生をすべて投げ出さなくていいように、いろんな人に助けを求めましょう。
職場ではどのような制度があるのか、地域ではどのようなサービスが受けられるのか、いろんなところを紹介してもらうなかで介護の知識や情報もたくさん入ってきます。
これからの自分の人生を後悔しないために、あらゆるものを頼りながら模索していきましょう。

③介護経験者や当事者の人と話をする
親の介護は先が見えないことが多く、ストレスをまめに解消していかないと自分が潰れてしまいます。
介護経験者や今同じように親の介護をしている人同士、話をすることは孤立感がなくなり、またストレス解消にもなります。
また、たとえ少しの時間であっても、自分ひとりでリラックスできる時間を後回しせず確保しておきましょう。


 

---