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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
そのため読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【30】柚果（ユズカ）さんのケース
柚果（ユズカ）さんは幼少期、世間体を気にする母親のためにずっといい子でいました。
また、「あなたのために」という母親にも内心反発していました。
自分は絶対に母親のような子育てはしないと誓って頑張っていたのですが、ある日とうとう「ママはあなたのためを思って言ってるのよ。」と言ってしまい、母親と同じことを言っている自分に愕然となってしまいました。

 

１.母親と同じ子育てはしないと思いながら子育てに苦しむ人の特徴

幼少期に母親から抑圧され、母親のコントロール下に置かれた人は、母親には刃向かえない分、自分が子育てをするときは母親と同じようなことはしないと思っています。
つまり、母親を反面教師にする子育てをします。
自分が本当にしてほしかった理想の母親像を作り上げ、その通りになろうと努力します。
子育てに勉強熱心で、教育や子供の情操教育に人並みならぬ興味と関心を持っています。
そして理想の母親像があるため、自分の子育てが正解か正解でないかを常に考え、不安をいつも抱え込んでいます。

 

２．母親と同じ子育てはしないと思いながら子育てに苦しむ原因

母親と同じ子育てはしないという思いから理想の母親像が出来上がります。
そしてその理想の母親像から外れると、母親と同じような子育てになってしまう、自分のように子供も苦しんでしまうと思ってしまいます。

その強迫的なまでに理想の母親でいなければという思いが、自分自身をがんじがらめにしてしまい、余裕を失いストレスを溜めてこんでしまうのです。

また理想の母親像からは、理想の子供像もついてくるので、理想の母親になろうとするあまりに、子供にも理想を押しつけてしまい、後で罪悪感に苛まれることになります。

 

３．母親を反面教師にする子育ての問題点

母親を反面教師にして子育てをしようするのは、それだけ幼少期に母親にコントロールされた辛さや悲しさを経験しているからです。
その気持ちがあるからこそ、自分の子供にはそのような思いをさせたくないという親心があります。

しかし自分の母親に対する怒りや恨みも持ち続けており、自分の子供を通して怒りや恨みを癒やそうとしたり、母親を見返すために、子供を自由にのびのびさせようとします。

そのような気持ちが出てきたとき、自分は子供を利用しているような感覚になり、子育てが苦しくなります。

子供のためという気持ちと、子供を利用しているのではという気持ちが交錯し葛藤状態が続くため、かなり強いストレスを抱え込んでしまいます。

また理想の母親を追い求める融通のきかない子育ても、自分自身に強いストレスをかけることになってしまいます。

 

４.母親と同じ子育てはしないと思いながら子育てに苦しむ自分を変える方法

①子育てに正解はない
理想の母親像を強く抱いてしまうと、自分の子供への接し方に正解を求めがちです。
しかし、子育てには正解はありません。
もちろん虐待やネグレクトは決してしてはいけないことです。

親がこういう子供になってほしいという理想が、その子にとって最良のものとは限りません。
「こうあるべき」「こうなるべき」というたくさんの「べき思考」があったら、本当に必要か再確認してみましょう。
理想の母親像に縛られていませんか？

②母親と自分を切り離す
母親を反面教師にする子育てをしているのは、一見すると世代間連鎖を切るように見えます。
しかし常に幼少期のときの母親が頭の中にいて、子育てをするたびにそのときのネガティブな感情もわいてきます。

これは、子育てを通してずっと母親と自分を連結してしまっているのです。

幼少期の未消化な母親への思いと、自分の子育ては別次元で捉えなければなりません。
子育てをしているときは、幼少期の母親を捨て去り、自分と子供との双方向の関わりを重視しましょう。

③未熟な自分を許す
子育ても広い意味で人間関係といえます。
自分と自分でない他者との関係なので、そこには自分の思い通りにいかないことや、ときには自分が間違うこともあります。
また自分が傷ついたり、不用意に相手を傷つけてしまうこともあります。
母親は絶対的な存在ではなく、まだ成長途中の大人であって、子供より少し経験が豊富なだけなのです。

自分が完璧であらねばと気負わず、未熟な自分も許していければ、どんどん心に余裕が出来て心が楽になっていきます。


 

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