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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
そのため読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【17】桜子（サクラコ）さんのケース
桜子（サクラコ）さんは、もうすぐ優しい彼との結婚を控えています。
しかし最近は結婚のことを考えるとどんどん気が重くなってきました。
ずっと母親のことが頭から離れないのです。

 

１.母親との共依存から抜け出せない人の特徴

外から見ると、子供思いの母親、母親思いのいい子に見えます。
実際仲のいい親子の場合も多いのですが、お互いが自立していると感じられません。
どこか母親のことが重く感じられるのですが、自立することへの不安と自信のなさから、母親から精神的に離れることが出来ずにいます。

 

２．母親との共依存から抜け出せない原因

母親との結びつきが強いと、一心同体のような同一化が起こります。
小さいうちは、母親の言う通りにすることで失敗しないで済むことが多く、未熟な自分より母親の言うことが正しいと思い込んでしまいます。

そして母親の考えや気持ちが手に取るようにわかり、その通りに振る舞うことが当たり前の感覚になっていきます。
また母親のために何かが出来る自分、役に立てる自分に存在意義を感じるようになります。

自分を出そうとすると、母親を見捨てるように感じ、罪悪感から自立出来ません。

 

３．母親との共依存から抜け出せないことの問題点

共依存になると、同一化が起こってきます。
すると、自分の考えは本当に自分が考えていることなのか、それとも母親の考えなのかがわからなくなります。
これが自分だという感覚が掴めないまま、漠然とした不安と焦りが常に出てきてしまいます。

そして失敗することに過剰に恐怖感を覚えてしまい、新しいことや自分を高めることへの挑戦を避けるようになります。
そのような自分に自己肯定感が持てず、どんどん母親から離れられなくなっていきます。

 

４.母親との共依存から抜け出せない自分を変える方法

①母親のための「いい子」を卒業する。
子供の頃は母親の承認を得たくて、母親の喜ぶことが正解なのだと思い、ずっと「いい子」でやってきたと思います。
そうすることで、母と娘がお互いに守り合ってきました。
「子供のためを思う母」と「母親のためを思う娘」は互いに相手の生きる力を信じ切れていないところがあります。

母親のための「いい子」を卒業し、誰のためでもない「自分のための」生き方へチェンジしていきましょう。

②自分の存在意義を書き換える。
何かを選択するとき、無意識に「母だったらこう思うだろう」「こっちの方がお母さんが喜ぶだろうな」「お母さんだったらどう言うだろう」と頭の中で考えていませんか？

いつも母親のことが頭の中にあって重たさを感じていますが、その反面、母親を幸せにできるのは自分だけだという優越感や責任感も感じています。
そしていつしかそこに自分の存在意義を感じてしまうのです。

あなたは人（母親）に評価されなければ価値がない人間ではありません。
誰かに評価されるだけの自分で安心するのではなく、もっと自分自身が自分を信じてあげましょう。

③新しい親子関係を構築する。
母親と娘に共依存関係があると、二人が同時に同じような気持ちで関係を崩すことはできません。

娘からの大きな変化から、母親が自立へと促されることもあります。
お互いが自立した大人同士としての新しい親子関係を作っていくには、いろんな段階を踏んでいくことになります。
少し時間はかかるかもしれません。

自立は母親を見捨てることではありません。
自分や自分の大切な人を守りながら、自分の出来る範囲で母親との関係を築いていきます。

時には一時期、関係が壊れるかも知れませんが、自分が後悔しないように、納得できるように、そして自分自身のことは自分が責任をとれるように、決断していきましょう。

 

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