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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
そのため読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【14】菊江（キクエ）さんのケース
菊江（キクエ）さんは、子供が自分に対して嘘をついたことに、強い衝撃を受け傷ついてしまいました。自分の子育てが間違っていたのかと自分を責めるようになる一方で、子供のことが信用できない自分に不安と苛立ちを感じています。

 

１．わが子が信用できなくなってきた人の特徴

子供が成長するに伴って、いろんな問題や悩みが出てきます。その中で、わが子が信用できなくなってしまう辛さや不安を抱えてしまう人は、「こういう子供になってほしい」という自分の中の理想の子供像にはめ込みたがる傾向があります。
高い理想像を描く人もいますが、多くは「人として最低限、これだけは身につけさせたい」と思っているものです。
しかし少しでもそれを逸脱することがあれば、自分の育て方が間違っていたのではないかと不安になります。また白黒思考の人も多く、少しでも自分の思った通りでなければどのように対処したらよいか途端にわからなくなってしまいます。

 

２．わが子が信用できなくなってしまう原因

子育てをしている時は、自分で意識しているかしていないかに関係なく、自分の子供時代に植え付けられた親の価値観が出てきます。
まじめで頑張り屋さん、相手の要求していることをすぐに察知出来る気配り上手の人、正義感や責任感のある人などは、「～でなければならない」「～してはいけない」という思考になりがちです。
子育てもしっかり育てなければと気負いすぎるところがあり、人に迷惑をかけてはいけないという信念が強いところがあります。
なので、子供が少しでも自分のマイルールに違反すれば、何故なのかと原因を探り始めてしまい、子供にその原因があると思ってしまいます。
何度もそのようなことを繰り返されると、自分のコントロール感を失い、子供を信用できなくなってしまいます。

 

３．わが子を信用できなくなってしまうことの問題点

子供が何らかの問題を起こすと、目の前の事象に目が行ってしまい、目先の早急な改善を求めてしまいます。
たとえば、親に嘘をついたなら、今後決して嘘をつかないようにと求め、嘘をつく人間はだめな人間だと諭します。
友達に手を上げてしまったとき、これからは何があっても人に暴力を振るってはいけないと教えます。
このように、出来事の表層部分を何とかしようとするのです。

子供は怒られたり、いい子で見られなくなることを避けるために、どんどん親にバレない方法を編み出していきます。
表層部分だけをコントロールしようとすると、子供と親とのいたちごっこの罠にはまってしまうのです。

 

４わが子が信用できなくなってしまう自分を変える方法

①信用という言葉からいったん離れる。
わが子を信用するという言葉は大変重いものです。
この言葉によって、自分が素晴らしい母親でなければならない、無償の愛と大きな包容力をもった理想の母親でないといけないと責められている気がしませんか。
まずは、この「信用する」という言葉の呪縛からいったん離れましょう。

②親子も人間関係のひとつ。客観的視野が必要。
子供の成長には、まず初めに親子という関係から始まります。
自分にとってもっとも身近な養育者です。
そこから基本的信頼感を獲得していきます。
そして子供は大人になるまでの間、いろんなステップを経て成長すると言われています。

・ギャンググループ（小学生３．４年生頃から）
同性の少人数のグループを作り、同一行動で仲間との親密性を深めていきます。
ケンカをしたり、仲間との間でいろんなことでもまれながら成長していく時期です。

・チャムグループ（小学生高学年から中学生）
同性の少人数のグループで、同一言語で親密性や連帯感を深めていきます。
この時期はお互いの共通性が重要になり、「同じこと、同じもの」で結びつきを強めていきます。
この時期はまだ異質性を受け入れるには未熟なところがあり、「違うこと、違うもの」に対して敏感になり排除しようとする時期です。
いじめに発展しやすい時期でもあります。

・ピアグループ（高校生頃）
お互いを自立した個人として捉えることができるようになり、異質性を認められるようになります。
相手が自分と違う集団に属することを許容できたり、一人で行動することもできるようになります。

※ただしここでの年齢による区分は厳密なものではなく、あくまで目安であり個人差があります。

子供は他者との関わりの中で、親以外の関わりを経験していきます。
ときには、親よりもそちらの関係を重視することもでてきて、秘密をもつようになります。
他者や社会との関わりの中で、子供たちは傷つき傷つけ合いながら、また失敗を重ねながら自分のアイデンティティを獲得していきます。

親といえども、子供のそのような大きな社会との関わりの中での重要な人間の一人であるに過ぎません。
しかしその中で親は、子供の抱えているその時々の悩みを一緒に悩んであげられる大事な人間でもあるのです。

子供との距離感はひと口にこうだというものはありません。
ただ、親である自分が不安になるのが耐えられないから子供をコントロールしようとすると、子供の心からどんどん離れてしまいます。

子供が成長する中で、様々な期待と裏切りを経験させられます。
子供の行動や言動に対することに重きを置く信用ではなく、ただ、「どんなことがあってもこの子は私の子供だ」という確固たる思いだけで、子供にとっては安心感に繋がっていきます。

結果や成果などで判断する信用は、他者でもできます。
この子は私の子供だという気持ちは子供の行動、言動を信用するかどうか以前の、存在の信用性であり、親だけが感じれるものです。
子供の存在を信用し、いろんな出来事に親子で翻弄されながら子供と一緒に試行錯誤していく親で十分だと思います。


 

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