楽しく、楽に、毎日を笑顔に！
今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

「心を軽くする自分カウンセリング　ひとりぼっちで悩んでいる女性に送る３２の対話集」では、自己肯定感をあげる一番のポイント「自分への言葉がけ」を事例を通して具体的にお伝えしています。
だから読むだけで、自己肯定感があがって元気になり、どんどん楽になるようになっています。

このブログは、事例に出てくる女性の悩みを心理学的に解説し、それを自分で解決していくにはどうすればいいかをお伝えしていきます。
本の事例を読んだ後にこのブログを読むことで、よりわかりやすく理解でき、どうしていけばいいかがわかるのですぐ行動できるようになっています。

 

【10】楓(カエデ)さんのケース
楓（カエデ）さんは、仕事もでき気遣いができて、みんなから慕われています。
しかしどんどん仕事が増えていってしまい、自分の限界を超えてしまったのです。
ところが、楓（カエデ）さん自身は、自分が限界を超えていることに気付いていません。

 

１．ギブアップできず、頑張りすぎてしまう人の特徴

ギブアップできず、頑張りすぎてしまう人は、今まで何とか自分の頑張りでいろんなことを乗り越えてきた人です。
つまり、とても頑張り屋さんで、努力家で、粘り強さがあります。
また、他者に対しても自分に対しても負けず嫌いな面があり、くじけそうになると自分自身に喝を入れて頑張ります。
さらに、困っている人を放っておけないタイプの人が多いのも特徴のひとつです。
どちらかというと姉御肌で、人の役に立ちたい、頼られたいと思っています。
なので、人から頼まれると断れないことが多いのです。
 

２．ギブアップできず、頑張りすぎてしまう原因

いつも自分は他者より劣っていると劣等感を強く抱いているので、人より頑張らないとと思っていたり、自分も人より優れたところを持たなければと思っています。
だから、「できない」ということで、他者から「できないやつ」と見られるのが、とても恥ずかしくなるのです。
ところがこのタイプの人は、他者に対してはそのように思っていません。
他者ができなくても下に見ることもなければ、そもそも人のことをそれほど気にしていないのです。
また、一度頑張った成果を出すと、他者は次回からもそれ以上を期待していると思い、その期待に応えなければと思っています。
もしその期待に応えられなければ、他者からの評価が得られなくなり、自分を必要としてくれなくなるのではと不安になるのです。
その不安が大きくなればなるほど、頑張り続けるしか選択肢はないと視野が狭くなってしまいます。
 

３．ギブアップできず、頑張りすぎることの問題点

とにかく最後までやり通したいという信念があるため、時折何らかのちょっとしたストレス対処法でストレスを発散させながら、常に頑張り続けていきます。
そのため、身体の疲労は蓄積し続け、心のエネルギーは低下し続けます。
どんなに限界を超えていようとも、やり通さなければならない使命感や責任感であったり、できない自分への自責感から、身体が疲労しきっていることや、心のエネルギーが枯渇していることがわかりません。
感覚が麻痺していて、感度が鈍くなってしまっているのです。
だから、自分はまだまだ頑張れると思ってしまうのです。
そしてある日突然、心身ともにポキッと折れてしまい、朝身体が動かなくなってしまいます。
ギブアップできず、頑張りすぎてしまう人は、自分自身が発するサインに気づかず、病を発症するまで頑張り続けてしまうのです。
 

４．ギブアップできず、頑張りすぎてしまう自分を変える方法

①自分は「頑張れる」か「頑張れないか」の尺度は捨てる。
ギブアップできず、頑張りすぎてしまう人は、身体の疲労度や心のエネルギーの状態を感じ取るセンサーが全く働いていません。
まずは、そのセンサーを取り戻すことが大切です。
そのためには、自分は「頑張れる」か「頑張れない」かの尺度を一度捨てましょう。
よく眠れた日のリラックスした朝などの自分の身体のいい状態と比較して、今身体は、だるくはないか、どこか痛いところはないか、頭が重くないか、目は疲れていないか、肩は凝っていないかなど、身体の状態を観察します。
また、この１週間くらいの睡眠の質や食欲、生活リズムはどうだったかも振り返ってみましょう。
リラックスしたいい状態を１００としたら、今はどれくらいなのか数値化するとわかりやすいと思います。

②やらなければいけないという思いだけに突き動かされていないか。
心に余裕があるときは、力まず楽に作業ができているはずです。
しかし、心のエネルギーが低下してくると、今までできていたように物事が進まず、焦りが出てきます。
そういうときに、「やらなければいけない」という強い思いだけに突き動かされていくと、どんどんまわりが見えなくなり、視野が狭くなってしまいます。
最近、いつも頭の中で自分を責めていないかチェックしてみましょう。
心に余裕があり、エネルギーに満たされているときの視野は広くなっています。
他者との会話で自然と笑顔が出ていますか？
やらなければならないこと以外の、自分が興味のあることを考えてワクワクできますか？
今、心のエネルギーが枯渇していないかどうかを確かめてみましょう。

③ギブアップすることの意味を考え直す。
ギブアップできず、頑張りすぎてしまう人は、ギブアップすることは、無責任で努力をしない、人間としてダメな人だと思っています。
そして、人に迷惑をかけてはいけないという思いがとても強い人なのです。
だから自分ひとり頑張り続けてしまうのですが、その結果どんどんひとりで抱え込むことになってしまいます。
そうなると他者からは、何をやっているのか、どのような状況なのかが見えにくくなり、他者が手助けしようにもできなくなります。
そんな状態のまま頑張り続けると、ある日突然ポキッと折れてしまい、まわりの人に迷惑をかけることになりかねません。
リスクを最小限にするためにも、自分の限界を的確に把握し、できないことはギブアップする方がいいのです。
また、ギブアップすることで、その分他者の成長に寄与することにもなるかもしれません。
社会においての人間関係は、できないことを助け合いながら、お互いに成長し、誰も病の犠牲になることなく関係が続いていくのが望ましいのです。
そのためにも、ギブアップというスキルを身につけましょう。

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