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こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

先日クライエントさんから、「言霊って信じますか？」と聞かれました。
ちょっと、えって思ったけど、「半分信じて、半分信じてない」と答えました。

言霊って、言葉に魂が宿ると言われています。なんとなく、わかる。
ポジティブかどうかは置いておいて、聞いてて気持ちのいい言葉には、自然と心も気持ちよくなります。
人の悪口や陰口を聞いて、ほんとそうそうと思ったとしても、心は穏やかではないし、同意している自分にもモヤモヤします。

そして、言霊とセットになってよく出てくるのが、引き寄せというもの。
自分が引き寄せたいものや、引き寄せたい未来の自分の姿を言葉に出すと、引き寄せるというものです。

言葉に出すことによって、その方向にどんどん行動を起こしていくから、おのずと願いが叶いやすいということだと思います。
この行動に移せるかどうか、どんな行動を起こせるか、これが鍵になります。

しかし引き寄せを考えるとき、こうなりたい、こうなったらいいなっていう願いになってしまうことが多いんです。
そして、そういうことをどんどん言葉に出すと、あたかも向こうからやってくる感覚でいます。
どんどん引き寄せたいことを言葉に出すと、自然と無意識に自分は何にも考えなくても、どんどん勝手にいい方向に向いていくし、自分も行動できるものだと思いがちです。

自分は、ひたすら言葉を発していたらいい。あとは全部、言霊ちゃんがやってくれるから。
なんとなく、そういう受け身的な人もいますね。

だから、うまくいくまでひたすら呪文のように唱えます。
感謝の言葉も、何百回も唱えます。そのうち、腹の底からの感謝の気持ちを言葉に込めたのは何回でしょうか。

そして、うまくいくまで、やめられない。
やめたら、今まで唱えてきたことがパーになる気がするし、ポジティブな言葉をいわなくなれば、またはネガティブな言葉を発してしまえば、悪いことが起きる気がしてしまいます。

ここまできたら、執着ですよね。引き寄せの言葉に依存です。

この前、友人に教えていただきました。
人には、山登り派と波乗り派があるんだって。

目標を掲げて、そのまでの道のりを少しずつ登って行くタイプが山登り派。
将来こうなりたいというイメージはあまりなく、来た波に直感で乗るか乗らないかを決めるのが波乗り派。

そう考えれば、引き寄せの法則が合っているのは、山登り派なのでしょうか。
とすれば、山すそでただ言葉を発していたら、きんとうんがやってきて山頂まで乗せて行ってくれるというのはあり得ません。

最初に言葉ありきでは、言霊にならないと思います。
自分がどういう人間になりたいか、どういう生き方がしたいかで、自然と自分が発する言葉が違ってきます。
そこに言霊が宿るのだと思います。


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