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今すぐ出来る自分カウンセリングで、自己肯定感を一気にアップ。
誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの上土井好子です。

少し前に、お隣の国のある財閥の女性が暴言を吐いている動画を夫によって公開されたニュースがありました。
夫や子供にむかってヒステリックにわめいている動画でした。

ＤＶ被害で訴えるというものらしいのですが、私は詳しいことはわかりませんし、この件に関して何かをいうつもりはありません。
でもちょっとした違和感を感じたのは確かです。

 

母親たちの不安を煽った

この動画を見て、テレビの向こうでは、こんなにヒステリックに暴言を吐くのはよくない、子供がかわいそうというものばかりだったと思います。
日本でも児童虐待の事件があったばかりなので、そういうふうになるのもわかります。

でもこれらの報道を見て、世の母親たちはものすごく不安になったのではないでしょうか。

小さい子供を育てている真っ最中の母親は、実際に暴言を吐くかどうかは関係なく、自分でも恐ろしくなるくらいの暴言が頭の中で渦巻いたことは、一度や二度ではないと思います。

もちろんそのような暴言が子供にとってよくないことなど、赤の他人のコメンテーターに言われなくても重々承知しています。

だからこそ、普段はぐっと我慢をしているんです。でも、限界というときも人にはあります。

しかし今回このニュースを見て、暴言を吐く母親は子供を虐待し、夫に訴えられるかもしれないという単純な構図も指し示してしまいました。
そこには、母親として失格な母、かわいそうな子供、それに耐えている夫というものです。

子供の生命に関わることや生活の質が著しく低くなる可能性がある場合は、一刻も早い対応が必要なのは異論ありません。
でも、そうでない場合でも、世の中の母親像に押しつぶされている母親たちが大勢いると思うのです。

暴言を吐く母親を責めるだけで問題が解決するのでしょうか。
暴言を吐く母親が問題だと、まわりの人間が自分たちには責任がないという意識が、簡単に母親たちを孤独に追いやり、ますます自分の殻に閉じ込めてしまいます。

暴言はいけないとわかっていても暴言を吐いてしまうときもあるんです。
寝不足や生理前などの身体が関係している場合だってあるし、ひとり責任を負う重圧感に負けそうなときもそうでしょうし、だれもわかってくれないと孤独感や寂しさを感じるときも、ささいなきっかけがスイッチになってしまうことがあります。

 

暴言を吐いてしまう心の裏側を知ってほしい

人は大人になると、完璧な人間になるということではありまん。
いろんな心の課題を抱えたまま大人になります。
しかし大人になるにつれ、その課題からうまく逸れたりかわしたりする処世術を身につけます。

ところがです。子育てのときというのは、そういう課題に否応なしに直面する時期でもあります。
これは何も母親だけではありません。夫も祖父や祖母もそうなんです。

そういう自分の課題を、子育てとは別にこなしていかなければならない時期なんです。
だから自分でもわからないくらい暴走してしまったり、今までの自分とはまったく違う自分に驚かされたり、軽くパニック状態になるときがあっても不思議ではありません。

それなのに、外側からその姿を見て、母親として出来てないとか、やれ性格がとか、果てには病気じゃないかとか言われてしまいます。
そんなことを言われてしまう母親の気持ちがわかりますか？

こういうニュースが出てくるたびに、一番に助けの手を差し伸べなければならないのは母親ではないのだろうかと思っています。
どうしても自分の課題が大きすぎているのなら、それはまわりの人たちも母親と一緒にそのときに一番いい方法を見つけていくべきなのに、母親だけを切り離して考えているように思えてならないんです。

ただ多くの人は、子育ての中で自分の課題も乗り越えていくものです。
個人の課題だとしても、子育てというものを通す以上、家族が影響しあうのは当然です。

夫婦の危機の中には、夫はほとんど自分事ととらえておらず、妻は子育てを通して自分の心の課題を乗り越えひとまわり成長したとき、何も変わっていない夫に対して愛も情も無くなってしまうというケースがよくあります。

子育ては夫婦が頑張ってやらなければならないことですが、夫婦二人だけでお互いの心のケアをするのはちょっとしんどくなることもあるでしょう。
そんなときは、どんどんカウンセリングも利用してもらいたいと思っています。
夫に言えないこと、妻に言えないこと、それぞれあって当然です。
自分さえ我慢すればという犠牲的精神では、自分も相手も幸せになれません。

そういう考えも、おそらく個人の心の課題なのでしょうね。
相手に問題があって自分は被害者だとするのはとても簡単です。
ただそれ以上のことはなにも生まれてこないし、たぶんこれから先同じようなことが人生で繰り返されるだけかもしれません。

子育てのときに自分の課題に直面するのは、とても辛く苦しいものですが、裏を返せば、自分も知らなかった生き方を手にするチャンスでもあります。

そういう観点からも、ただ暴言を吐く母親として切り捨てることはしてほしくないのです。
子育てで直面している問題は、お互いの問題だと思って母親に寄り添ってほしいと思います。

暴言を吐いて不安や罪悪感で押しつぶされそうになったとき、その思いを聞かせてください。
妻を支える余裕がなくなりかけたとき、辛い思いを吐き出しに来てください。

幸せになるためにカウンセリングがあるんです。

 

※株式会社リロクラブが提供する福利厚生倶楽部で、当カウンセリングルームもご利用いただけるようになりました。
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