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誰でもすぐ出来て簡単な「自分で出来るカウンセリングの方法」をお伝えしています。

こんにちは。心理カウンセラーの中野好子です。

夫婦関係というものは外側から見えにくいものだと、誰しも想像はつきます。
夫の愚痴を友達から聞かされるというのはよくあると思います。

どこの家庭にでもよくあるような軽い感じのものから、えって一瞬息をのむようなものまで様々です。
そういうのを度々聞かされていたら、ちょっと危ないんじゃないって心配しちゃったりするかもしれません。

「もううちは仮面夫婦だから」とか「お互いにもう冷め切ってる」とか「あんな旦那、早く離婚したい」とか聞かされてたとします。
それなのに、ある日突然、「妊娠した」と聞かされたら、どう思いますか？

おそらく多くの人は、
「な～んだ、あんなこと言ってても仲いいじゃん」
「不満があっても、やることやってるんだ」
てなりますよね。

でも、そんなに簡単な話ではないということもあるんです。

外面がどうであれ、夫婦関係が悪くなると、家の中の空気は重くギスギスしたものになります。
心がとっくの昔に離れて冷めてしまっていても、そんなに簡単に「離婚」とはいけない事情も女性側には多くあります。

子供という問題もあります。
その裏側には、女性の経済的自立という問題も隠れています。
もちろん、世間というのもそんなに寛容な顔ばかりはしてくれません。
親だからといって、すべてを受け入れてくれるという保障もない。

重苦しい空気と、ぶつけようのないイライラと、いっときの休みもくれない子育てとに毎日疲れ切っています。

そんな中、セックスだけは、夫の都合で求められてくるということがあります。
妻としたら、さらさらそういう気にはなれない。
というか、そんな体力などみじんも残っていないというのが本音です。

「だったら、しなけりゃいいじゃん」
という声が聞こえてきそうです。
（もちろん断り続けて、いつの間にかセックスレス夫婦になってしまったというケースも多いのですが。）

ただ、そういう対等な夫婦の関係ばかりではないということを知ってほしいのです。

家族、つまり夫婦と子供という人間が密室で生活するのが家の中になります。
その中で、ずっと機嫌が悪かったり、いつ爆発するかわからない夫がいると、今日一日、いえ、この数時間が何もないことが一番の願いになったりします。
自分が口ごたえしたり、いらだたせたりして、最悪の空気がさらにずっと続くと思うだけでも地獄になるんです。

もし、そういう毎日がこの先ずっと続くと仮定すると、とにかく今この数分、頑張れば、この先少しはましになると思っても仕方ありません。
未来の幸せな人生設計なんて、この生活の中ではなんの役にも立ってくれないんです。

そんな中、夫がセックスを求めてきたら。
この数十分我慢すれば、しばらくは平穏な時間が過ごせると思っても不思議ではありません。
女性はこの数十分と、いつ終わるかわからない夫の不機嫌や自分への罵倒、暴言などと天秤にかけざるを得ないんです。

もちろん、そんな状況の中、避妊してなんて言えるわけがありません。
妻にとってセックスは、身も心も蝕まれる行為になってしまっているんです。

しかし生き物は避妊をしなければ、事情はどうであれ、妊娠する可能性があります。

そういういきさつもあるということです。
普通なら新しい命の誕生は喜ばしく尊いものです。
でも、お腹にいる子供のことを複雑な思いになってしまう女性もいます。

産むことを選択する女性。
中絶を選択する女性。
お腹の子に愛情を持てない女性。
お腹の子が怖くてたまらない女性。

誰もそのような女性たちを責める権利はありません。
子供側を擁護する話はたくさんあります。
その陰で暗に女性を貶めることすらあります。
どこまで我慢をさせて、どこまで自己の幸せを他に捧げさせて、女性の行動や選択はすべて自己責任を取らせるのでしょうか。

ただ、そういう女性もいるんだってことを知っていてほしいと思います。
そういう過酷な運命の中で、それでも子供を育てたり、子の幸せを願ったり、自分の生きる意味を見つけようと必死で生きている女性もいます。
何もかも諦めてしまう女性もいます。
自分の運命を呪い、他者のせいにすることで心のバランスを保とうとする女性もいます。

世の中、きれい事だけで生きていけません。
きれい事だけ言う人は、よほど頭がお花畑かもしれません。
そんな人に惑わされず、自分を蔑むことなどせず、自分を失わないでほしいと思っています。

 

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